七尾線は何故ピアノの接近メロディー?
ども。
突然ですが音鉄の皆さん、七尾線の駅メロと言えばなんでしょうか?
そうですね。ピアノ音源の接近メロディーですね(圧)
ではもうひとつ質問。
「なんで七尾線はピアノ音源のメロディーなのか?」
これが今回の議題です。色々私なりに考察してみました。
・あのピアノ音源、実はフリー音源
当路線の駅メロは、ご当地以外だと「線路は続くよどこまでも」と「華麗なる大円舞曲」(高松駅のみ)の2曲が流れていますが、2021年6月までは季節によって曲が変わるという、音鉄的にも面白い路線でした。
3月〜5月…「春の小川」
6月〜8月…「われは海の子」
9月〜11月…「もみじ」
12月〜2月…「雪」
しかし曲の変更は手動で行われるらしく、それを1年間に計4回行わなければならないため、人件費などを考えて最終的に曲が固定化されたと思われます。
ここで「もう季節メロディーは聴けないのか…」と思ったそこのあなた!<キラーン
一部の曲はまだ聴けます。しかも著作権フリーで誰でも使用が可能です。
9月〜11月まで流れていた「もみじ」は、ピアニスト中北氏が提供するフリー音源です。(「線路は続くよどこまでも」も同様)
youtu.be もみじのマスター音源(2:02〜)
youtu.be 線路は続くよどこまでものマスター音源(5:10〜)
また、4月〜6月まで流れていた「春の小川」は、株式会社ホワイトという会社が提供する著作権フリーbgmサイト、OTO STAで配信されています。(「華麗なる大円舞曲」、「春が来た」も同様)
ただ、他の「われは海の子」「雪」に関しては未だに出典先が見つかりません。
つまりこの2曲に関しては今のところマスター音源が聴けない状態という訳です。ただおそらく他の2曲もフリー音源と見ていいでしょう。
・試験的な意味合い?
さて本題に入ります。何故ピアノ音源なのか。
私は、試験的な意味合いがあったと考えています。
そもそも当時(2008年)の接近表示器から流れる曲と言えば、旧音源による「アニーローリー」「エリーゼのために」などの電子音の曲でした。しかし、そんな中で突然ピアノのフリー音源が七尾線で導入。
おかしいと思いませんか?
何故わざわざ電子音ではない音源にする必要があったのか。そこで私はこう考えました。
旧音源を流すための機械が、この時期に生産終了してしまった。
・・・まぁ考えてみれば当たり前かもしれません。
しかし、今現在旧音源に変わって主流になってきているのは、いわゆる新音源です。
従来旧音源で流していた曲をMIDI音源にしたもので、その曲がどんどん旧音源を置き換えていますよね。
ところが、七尾線に接近メロディーが導入された2008年当初は、そんな新音源は存在していませんでした。(新音源誕生は恐らく2010年頃)
では何で代用したか。
そうですねピアノ音源ですね(twice)
と言った感じで、いずれは旧音源をこの曲たちで置き換えることも視野に、まずは七尾線で導入してみよう、という試験的な意味合いも兼ねてこのピアノ音源を導入したのではないかと考えました。
同じようなピアノ音源を接近メロディーにしている、猪谷駅や油日駅(現在無音状態)も、ちょうど七尾線に接近メロディーが導入された時期に、それぞれ新規導入されています*1
これらのことも考えると、2008年頃にJR西日本エリアで導入された、北陸本線式の接近メロディーのほとんどがピアノ音源なのも頷けます。
・新音源の誕生で…
ところが2010年頃より、従来旧音源で流れていた曲をMIDIにアレンジされたものが登場し、ピアノのフリー音源が新規導入されることは無くなりました。
やはり一曲の長さが1分を超えていたのが原因だったのか…はたまたなんらかの理由で新規に作れなくなったのか…理由は定かではありません。
個人的にピアノ音源の駅メロは良いと思います。やはり人に癒しを与えてくれる音と言えば、美しいピアノの旋律ですから。
もっとピアノによる駅メロが増えてくれることを願っています。
まとめますと、七尾線にピアノ音源のメロディーが導入されたのは
従来機器が新規導入できなくなったので、代わりに導入した。
と言った感じでしょうか。
おそらく、これから先もピアノ音源が新規導入されることはないでしょう。そして七尾線の導入からもう10年以上経っています。
果たしてピアノ音源の接近メロディーはこれからどうなるんでしょうか。これからもまだまだ考察は続きます。
それでは