ファーストタッチな日常記

意外と普通な音鉄です。

素晴らしきユニぺメロディーの世界

ども。

もう4月も終わり5月になりましたね。

ようやく花粉とおさらばです。もう懲り懲りです。二度と私と関わらないで頂きたい。

とか言いながら来年の春にはまたくるんですけどね。はぁ。

 

さて話は変わりまして、今回はユニペックス製の発車メロディーについてお話ししようと思います。前置きのことは忘れてください。

 

皆さん、ユニペックスの駅メロと言ったら何を思い浮かべますか?

「春」「せせらぎ」「高原」など関東を代表する発車メロディーばかりですよね。

そしてこれらの3曲には、様々なバージョン違いが存在することもみなさんご存知かと思います。今回はそのバージョン違いをできる限り紹介したいと思います。

こんなところにユニペックス。

まず、なぜバージョン違いが存在するのでしょうか。

大体の方がユニペックス側でいろんなバージョンを制作していると思いがちですが、実は他にも理由があります。

放送装置の関係で発生している場合です。

ではユニペックス側で製作されたバージョン違いと、装置の関係で発生したバージョン違いを順に紹介していきます。

 

<ユニペックス側で製作されたバージョン違い>

・春(トレモロVer)

これは有名なバージョン違いの一つですね。「春」をトレモロ調にしたもので、山手線の駅で多く使用されています。

・春(東北Ver)<現在不使用>

2011年まで大館駅で使用されていたバージョンです。主旋律の音のみがトレモロ調になっていますが、このバージョンは副旋律が優先して流れるため、基本主旋律の音はあまり聞こえません。一時期板橋駅などもで流れていたそうです。

・春(変速トレモロVer)<現在不使用>

2011年まで大森駅で使用されていたバージョンです。こちらも主旋律のみ特殊で、変速的なトレモロ調になっています。

・せせらぎ(トレモロVer)<現在不使用>

有楽町駅で一時期使用されていました。春トレモロVerと同じで、曲全体がトレモロ調になっています。

・せせらぎ(フェードアウトVer)<現在不使用>

上溝駅で2016年まで使用されていたバージョンです。周辺駅は東洋メディアリンクス製の「近郊地域20番」もしくは「近郊地域20-1番」を使用していたのですが、当駅のみユニペックス製のメロディーが採用されました。というのも、周辺駅はPanasonic製(旧松下)の装置を使用していたのに対し、当駅はユニペックス製の装置が導入されました。なので周辺駅と同じ曲が納入できなかったものと思われます。なので秒数を「近郊地域20番」等に合わせたため、フェードアウトする形になったと考えられます。

・高原(低音Ver)

通常の「高原」と比べて音程が低いのが特徴です。こちらは永楽電気製の装置に納入されることが多いです。

・高原(オルガンVer)<現在不使用>

1999年頃まで我孫子駅で使用されていたバージョンです。主旋律がオルガン調の音源になっています。ただこれに関しては情報が少なく、綺麗な音質で残っている音声がほとんどないため、これをバージョン違いと捉えていいのか正直微妙です・・・

 

<放送装置の関係で発生したバージョン違い>

・春(音飛びVer)

Panasonic製の装置限定のバージョンです。曲の途中で一瞬音飛びします。また標準の「春」と比べて音程が若干高く、音がやや尖っています。主に池袋駅西川口駅などで使用されています。

・春(旧松下装置Ver)<現在不使用>

旧松下と明記していますが、Panasonicのことです。2004年頃までのPanasonic装置のみで流れるバージョンで、音飛びVerと音程や音色の違いはなく、唯一の違いは音飛びしないことです。これに関しては採用例が少なく、自分が調べたところでは、川崎駅と代々木駅で採用されていたようです。現在は聞くことはできません。

・春(早回しVer)<現在不使用>

王子駅で一時期流れていたバージョンで、音源自体が早回しになっています。

・春(微低トレモロVer)<現在不使用>

京浜東北線赤羽駅などで使用されていたバージョンです。元音源はトレモロVerですが、音程が若干低くなっています。恐らく使用されていたのが永楽装置だったためだと思われます。

・春(高音トレモロVer)<現在不使用>

こちらも京浜東北線西川口駅で使用されていたバージョンです。これは音程が標準のものと比べて若干高いのが特徴です。音程違いの理由は微低トレモロVerと同じです。

・せせらぎ(高音Ver)

埼京線板橋駅浮間舟渡駅で使用されているバージョンで、これも永楽装置のみの仕様です。標準のものと比べて音程が高く速度も早いです。ちなみに十条駅北赤羽駅浮間舟渡駅で使用されているものは余韻が長いです。

・高原(音飛びVer)

意外と知られていませんが、実は「高原」にも音飛びVerが存在します。Panasonic装置のみで流れるバージョンで、「高原」を使用している駅のほとんどがこのバージョンになっています。

 

いかがでしたでしょうか。1曲だけで複数のバージョン違いが存在しているのはユニペックス製の曲の特徴とも言えます。特に「春」の種類がずば抜けて多かったですね()

ここに宗次郎メロディーを入れたらもっと増えます。それだけ奥が深いんです。ユニペックスは。

 

さぁ、次回はいつになるでしょうか。少なくとも1ヶ月以上先になると思います。それまで気長に待っていただければ幸いです。それでは。