貴重な旧型装置を使用している駅ほど、中々自放音源にならない。
皆様お久しぶりでございます。とーりんことSHINANOでございます。
もうこのブログのこと忘れてたんじゃないですか?(捨て台詞)
安心して下さい。生きてますよ。
最近全く自放音源の情報が無い!!
思いませんか?去年は王子駅や品川駅、中野駅などで自放音源が流れてました。しかも品川駅と中野駅に関しては数日にわたってATOSが切られていました。
それが最近はどうでしょう。自放音源になっても1日や数時間で戻ってしまうことがほとんどですよね。まぁこれが本来の姿なんですけども…もっと言うとATOSが故障しないことに越したことはないんですが()
それでもやはり音鉄的には面白く無い!!(暴論)
そこで今回は、2022年10月現在貴重な放送が自放音源になっている可能性が高い駅をいくつかご紹介したいと思います。
1.東海道型が自放音源かもしれない駅
東海道型放送といえば、ATOSが導入される前に東海道線や高崎線を中心に流れていた詳細型放送ですよね。ただ自放音源の場合は例え昔詳細型の東海道型を使用していても、ATOS導入後は容赦なく簡易型になってしまう可能性があるので注意です。
2022年10月現在、この東海道型放送が自放音源になっていると思われる駅は
ただし、大船駅に関しては後期型の東海道型放送、いわゆる新東海道型放送だと思われます。武蔵野PRC型放送に近いものですね。一方小田原駅は恐らくみなさんが知っている純正(?)の東海道型です。
何故東海道型が自放音源の可能性が高いのでしょうか。理由は単純で、ATOS導入前から装置が更新されていないからなんです。
大船駅や小田原駅はATOS導入前まで新東海道型と東海道型を使用していました。そしてその装置のままATOSが導入されたため、導入前の東海道型放送がそのまま残っていると思われます。なのでこの2駅の音質が向上したりバージョンが更新された場合は装置だけでなく自放音源もろとも更新されている可能性があります。
2.仙石型放送が自放音源かもしれない駅
最近は巌根・館山型の登場で使用駅がだいぶ減ってしまった仙石型放送。ですが自放音源として残ってる駅が数は少ないものの存在します。
2022年10月現在、仙石型放送が自放音源になっていると思われる駅は
東京駅(総武快速線)、新宿駅(5・6番線)、御茶ノ水駅、新橋駅(1・2番線)、越谷レイクタウン駅、指扇駅、三鷹駅、桜木町駅、勝沼ぶどう郷駅の9駅です。
これらの駅に共通している点は、装置の設置時期が2001年〜2008年の間だということ、2c目に入る際にノイズが途切れるということなどが挙げられます。特に新宿駅5・6番線に関しては、2001年製の装置のため初期型の仙石型放送だと思われます。(過去に流れた事例あり)
ちなみに可能性は低いですが、埼京線の北与野駅〜南与野駅、戸田駅、戸田公園駅は、ノイズこそ巌根館山型ですがスイッチをOFFにした際に発せられるノイズが初期仙石型放送と非常に酷似しているため、音源部のみ更新し装置は古いままの可能性があります。これは東京駅(総武快速線)も同じで、音源部のみの更新で装置自体は古いままという事例が稀に存在するようです。
3.ユニペックス型放送が自放音源かもしれない駅
ユニペックス型放送といえば、ATOS導入前の総武線や山手線などのイメージが強いと思います。現在でも新潟地区を中心に聞くことができますが、関東地方で1日中聞ける駅は残念ながらほとんどありません。では自放音源だとどうなるでしょうか。
2022年10月現在、ユニペックス型放送が自放音源になっていると思われる駅は
総武線各駅停車の西荻窪駅〜高円寺駅、千駄ヶ谷駅、四ツ谷駅〜水道橋駅、秋葉原駅
の少なくとも20駅以上で自放音源として生き残っていると思われます。なんと先ほどご紹介した2つの放送よりも圧倒的に使用駅が多いんです。これらの駅に共通していることは、全てユニペックス製の放送装置を使用している、ということです。発車メロディーが自社製やSF製のものを使用している駅は、ご当地や一部例外*1を除きほとんどがユニペックス装置を導入していると考えられます。ただATOSが既に導入されている駅に納入されることがほとんどのため、残念ながらATOS未導入区間に設置されたというケースはほとんどありません。これがユニペックス型放送が関東でほとんど聴けない理由です。
さていかがでしたでしょうか。こうやってみると自放音源って隠れたレア放送なんですよね。ただ装置更新などで巌根館山型に変更されるケースが近年増えています。最近ですと、仙石型放送が自放音源だった東戸塚駅や大崎駅(5〜8番線)が装置更新により巌根館山型に変更されたりと、自放音源として残っていた貴重な放送も置き換わるケースが増えてきています。みなさんも先ほどあげた駅たちが自放音源になった場合は、無理のない程度に訪れてみてはいかがでしょうか。(それができたら苦労しない)
ちなみにですが、自放音源=旧放送と思っている方が最近多い印象があります。
それ、違います。何か勘違いされてます。
もし気が向いたらそれに関することも書こうと思いますので、磯原の七つの子くらい首を長くしてお待ち下さい。
*1:装置更新で別会社の装置になった場合も、以前の楽曲を引き継ぐ場合がある