ファーストタッチな日常記

意外と普通な音鉄です。

新宿駅、実は自放音源の宝庫だった説。

どうも。ご機嫌いかがでしょうか。

久々にここのブログで書く気がしますね。忘れてたとかじゃないから。そこは勘違いしないでくださいね。はい。

 

さて、昨日2022年7月2日。新宿駅で妙なことが起きたのをご存知でしょうか。

そうです。1番線と2番線の発車メロディーが突然入れ替わったのです。

元々新宿駅1番線の発車メロディーは「mellow time」で、2番線は「farewell」でした。2001年にYAMAHAメロディーから変更され、以来20年以上ずっとこの組み合わせでした。それがいきなり入れ替わったのです。

では何故メロディーが入れ替わったのでしょうか。非常に気になりますよね。

 

 

不明です。

いやですから、わからないんです。どうして入れ替えたのか。

 

装置更新したんじゃないの?って思う方もいると思うんです。ただ、現地で収録された方によるとノイズは以前と変わっていなかったそうなんですね。謎は深まるばかりです。

 

ではここから本題です。

いや今までのは本題じゃなかったのかよって思うかもしれませんが、とにかくここからが本題です。

 

先ほどノイズは一切変わっていなかったと言いましたが、そもそも新宿駅1・2番線の装置って一体何なんでしょうか。

Panasonic(巌根・館山型)とかじゃないの?と以前の私は思っていましたが、どうやら違うらしいんです。

ユニペックスらしいんですね。これには驚きました。昨日のメロ入れ替え騒動であのホームの装置を考察する方が増え、結果的にこの結論に至ったそうです。

では何故ユニペックスと分かったのでしょうか。これ実は結構単純で、発車メロディーの冒頭ノイズでわかるんです。

 

ここで各装置会社のノイズの違いをみていきましょう。

Panasonic(仙石型/巌根型/館山型)

これは有名ですよね。発車メロディーの鳴動中に低音ノイズが被っていれば、それはほぼ確実にPanasonicです。またATOSの接近放送と戸締め放送に小音で自放音源が裏被りしていることも多いです(仙石型を除く)。ちはみに仙石型と巌根・館山型ではノイズが若干異なります。仙石型は2c目に入る直前に一回ノイズが途切れますが、巌根・館山型は途切れません。個人的に装置会社の中で一番聞き分けがしやすい種類でもあります。

 

・永楽電機(永楽型)

これに関しては結構難しいです。

こちらは発車メロディーの音質で聞き分けができます。音質がこもり気味であればこの装置の可能性が高いです。ただ駅のスピーカーやROMによって音質が左右されやすいので少し聞き分けの難易度が高い種類です。

 

・ユニペックス(ユニペックス型)

Panasonicよりは分かりにくいですが、こちらは発車メロディーのノイズで聞き分けが可能です。

「サー」というホワイトノイズが被っていればユニペックス旧型発車メロディーの冒頭で「キュイッ」というノイズが入っていればユニペックス新型、と新旧で聞き分け方が異なりますので注意が必要です。

実は新宿駅1・2番線にこのユニペックス新型のノイズが冒頭に被っていたことから装置が判明したそうです。

以上のことを含め、導入時期などを照らし合わせた上で新宿駅の自放音源を考察した結果、こうなりました。

1・2番線は先ほど説明した通りです。

3・4番線は2012年に更新され低音ノイズが被っていたことから、巌根型だと判断。

5・6番線は2001年から装置が変わっていないため、時期的に仙石初期型。

7〜12番線は2010年〜2013年にかけて更新され、既に自放音源で流れたこともあるため巌根型。

13〜16番線は低音ノイズと更新時期から推測して、巌根・館山型と判断致しました。

あれ?13〜16番線って東海道型じゃなかったの?と思った方、もしかしてこの動画をご覧になられたのかもしれません。

【旧放送完備!】新宿駅自放音源+接近メロディ集 - YouTube

この動画では確かに東海道型が流れています。しかしこれが撮影されたのは2014年。実はその数年後に更新されているため、現在では巌根・館山型になっている可能性が大きいです。今でもこの放送で旧山手チャイムだったらたとえ火の中水の中でも飛んで行くんですけどね。

 

さていかがでしたでしょうか。

こうやってみると新宿駅の自放音源って結構多種ですよね。非常に興味深いです。

これだから放送装置の考察って面白いんです。みなさんも是非沼ってみてはいかがでしょう。私が親切丁寧に引き摺り込みます。

それではまた。